漫画の歴史

みなさん、こんにちは。まんあげです。

このブログで扱っている漫画という媒体。

いまや世界に日本が誇る文化のひとつですが

一体いつごろから

日本人の日常に溶け込んできたのでしょうか?

今日はそんなお話!

この記事のおはなし

・そもそも漫画ってなに?

・まんがっていつからあるの?

・まんがの歴史年表を作ってみました

それでは、はじまりはじまり~♫

いろんなところでよく、「鳥獣人物戯画」が

日本の漫画のルーツであるというお話を聞きますが

そこからどのような経緯を辿って

現在のような形に変化していったのでしょうか?

そもそも他の絵画作品や壁画などが多々ある中で

何をもって「ここからが漫画」と位置付けるかが

この話をする上で重要っぽいポイントです。

ここではまず、漫画の定義について調べてみます。

Wikipedeiaの記事を参考にすると

  • 視覚情報を絵として提示する(文章による説明ではない)
  • 絵は話の展開を動的に描写し、情報の本質部分を占める(挿絵とは異なる)
  • 聴覚情報は人物のセリフは文字として、音が擬音として表現される。ただし、音楽は擬音ではなく絵やコマの行間のようなもので表現される場合が多い
  • コマやフキダシなど独特の形式を持っている

と書かれています。

たしかに現在たくさんある雑誌で連載されている

ほとんどの漫画は、

全てあてはまっているような気がしますね

前述した鳥獣戯画図については

前半ふたつに関しては

あてはまっているともみなせそうですが

後半ふたつは全く関係なさそうです

ただ、更にWikipedeiaの記事を要約すると、

漫画とは、

「その全てを一望して把握できること」と

「流れの中で部分を辿り、把握していくこと」

という性質が両立された媒体である

というものだそうです。

とはいいつつ、歴史的な背景を辿ると

神社・仏閣に描かれた落書きのようなものから

フランス革命で配られたビラのような

為政体制への批判などは

どれも広義では漫画とみなされる表現や媒体であり

時代や地域、社会情勢によって都度形を変えて

様々な状態で表現されてきた経緯もあるので

「厳格な定義」

というものは決められないのかもしれませんね

いろんな見解があるかと思いますが

気楽にそんなことを考えられることも

漫画のひとつの魅力かもしれません♫

漫画の歴史

日本の漫画は解釈が複数あれど、その始祖は

鳥獣戯画かというお話は前項のとおりです。

では、世界の漫画は?…というと

古代エジプトで権力者を動物に見立てて表現された

壁画や壺などが多数あり、

これらを漫画とみなす見方もあるそうです。

他にも、

古代ギリシアや古代ローマ時代の地方都市でも

漫画と解釈されるような作品は多々残っており

厳密にはどれが最初か、とは言いにくいので

この考察はやめることにします。

ちなみに、古代や中世の時期における

戯画的漫画や落書きなどは、

「大衆性や体制への批判的な性質が強いため

 取締りが厳しい社会では表に出せなかった」

そして、

「権力者や宗教が美術を独占していた」

という歴史的な事情があるため、

後世にはほとんど残されていません。

なので、これらの時代にどのように発展したかを

推し量ることは難しいそうです

【必見!】日本の漫画の歴史年表

ということで、

日本における漫画の歴史を

以下のような年表にまとめてみました

平安滑稽さや風刺性、物語性等をもった絵画作品という定義に従い、現代では最古の漫画として扱われる「鳥獣人物戯画」がこの頃に誕生
1798山東京伝の絵本「四時交加」で「気の向くままに描く」という意味の言葉として「漫画」が使われる
1814葛飾北斎の絵本「北斎漫画」で劇画風のスケッチを示す言葉として「漫画」が使われる
1862イギリス人記者のチャールズ・ワーグマンが日本初のマンガ雑誌「ジャパン・パンチ」を創刊する
1895今泉一瓢が新聞「時事新報」で「caricature」「cartoon」の訳語として「漫画」を使用する
1899北沢楽天がアメリカの「comic」の訳語として複数コマの連続からなる自身の作品を「漫画」と訳する
北沢楽天が創刊した「東京パック」を皮切りに、複数の漫画雑誌がポコポコ生まれ始める
1915岡本一平ら数十人の漫画家が漫画家団体「東京漫画会」を設立
1923織田小星/椛島勝一の「正チャンの冒険」や麻生豊のギャグ漫画「ノンキナトウサン」で、コマ割りやフキダシの概念が確立される
1928北沢楽天連載開始した「とんだはね子」で初めての女性主人公を採用。日本初の少女漫画となる
1930代前半新聞や雑誌で幼年漫画の欄が設けられ、「のらくろ」や「漫画太郎」などが大ヒットする
1930代後半戦時中の漫画家たちは軍の意向で戦意高揚的な作品やプロパガンダの製作に従事させられる
戦時中戦災でほとんどのコンテンツ資産が焼失・紛失するが、紙芝居の普及によって急速に再生する
紙芝居は1950年代に全国に5万人ほどいたらしい
紙芝居シリーズを元にしたイラストと文章の絵物語を廉価な単行本にまとめた「赤本」が生まれ始める
1947まとまったストーリー展開をする方法を確立した手塚治虫による「新宝島」を皮切りに、赤本漫画が大ブームを起こす
1950年代前半赤本漫画のブームで漫画月刊誌が多く生まれる。この時期に「鉄腕アトム」や「あんみつ姫」、「赤胴鈴之助」などが人気を博す
1950年代後半物価上昇などの煽りを受けて赤本漫画が終焉を迎え、より安価な「貸本漫画」に需要が移っていく
白土三平や水木しげるなどが貸本漫画家からデビューする
全国のPTAによる「悪書追放運動」が起こり、校庭に鉄腕アトムなどが集められて焚書するパフォーマンスなどが行われる
1954ぼくら(週刊少年マガジンの前身)、月刊なかよしが創刊
1959週刊少年マガジン、週刊少年サンデーが立て続けに創刊。単価が高かったので発行数は少なく、経営的には安定しなかった
読者離れを少なくするため、長期連載作品の連載が定着する。一方で、不人気作品の打ち切りといったシステムが確立される
貸本漫画がどんどん衰退
新聞漫画はサザエさんのような4コマ漫画が主流になっていく
1960年代このころから雑誌漫画ははっきりと少年漫画、少女漫画、劇画、大人漫画の4つのジャンルに明確に収束していく
教材としての学習漫画が児童向け漫画の一ジャンルとして拡大していく
1962週刊少女フレンド、週刊マーガレット創刊
1963手塚治虫が海外進出を前提としたテレビアニメ作品の再作を開始
このころからスポ根マンガ(過剰な演出のスポーツマンガ)が増え始める
1964日本漫画協会設立
スケールが大きすぎて連載する雑誌がなかった白土三平の「カムイ伝」を連載する目的で月刊漫画ガロが創刊
「カムイ伝」をはじめとする既存体制への反発、というスタイルの作品が全共闘時代の大学生にぶっ刺さり
漫画は子供が読むもの、という既成概念が覆されていく
1968週刊少年ジャンプ、週刊少年チャンピオン創刊。後発組だった少年ジャンプは有望作家確保のために
当初から積極的な若手作家の登用と徹底した読者アンケートによる生き残り方式で部数を伸ばす
1970年代同人グループが増加していき、「日本漫画大会(1972年)」や「コミックマーケット(1975年)」といった大規模な
同人誌即売会が相次いで開催されていく。高橋留美子なんかはこういうコミケの出身
1975第一次オイルショックで景気は低迷して書籍の売り上げは下がる中、漫画業界は右肩上がりで
特にこのころ少年チャンピオンが売上を爆伸ばししたので、週刊少年誌業界はビッグ4という図式が完成した
漫画があまりにも売れすぎるので、それまで消極的だった「雑誌掲載→単行本化」の流れが一般化する。小説なんかでは元々この形
1977アニメーション映画「宇宙戦艦ヤマト」が大ヒット。
1979週刊ヤングジャンプが創刊され、創刊号が即日完売する
アニメーション映画「銀河鉄道999」の公開にあわせて国鉄とタイアップ。切符の競争率が80倍にものぼったことから
少年・少女漫画をメディアミックスやタイアップで売り出す戦略が本格化する
1980年代前半少年ジャンプが300万部を突破。一方でブラックジャックとガキデカの連載が終わった少年チャンピオンが売り上げを落とす
「タッチ(1985年)」や「Dr.スランプ(1981年)」がテレビアニメ化され、大ヒットを記録。特にDr.スランプは
単行本の初版発行部数が日本で初めて200万部を超える社会現象となる。このころが少年サンデーの最盛期
1984年漫画雑誌全体の総発行部数が10億部、単行本販売金額が1000億円を超える巨大史上に膨れ上がる
「ドラゴンボール」「キャプテン翼」「キン肉マン」「北斗の拳」が同時に連載されている少年ジャンプで
年末最終号の発行部数が400万部を超える
1980年代後半平常号で、1987年:430万部、1985年500万部を発行し、少年ジャンプの無双状態が始まる
1987年小学館が「ヤングサンデー」「ビッグコミックスペリオール」を創刊し、月刊コロコロコミック~ビッグコミックの
全年齢層をカバーする最強の布陣が完成する
1990年代依然として少年ジャンプが無双状態であったが、1995年に「ドラゴンボール」、1996年に「SLAM DUNK」が終了したことで
発行部数が落ち始める
メディアミックスの方式が一層強固になり、アニメ化、ドラマ化、映画化、ゲーム化などが一般的になる
少子化、マンガ喫茶の台頭、レンタルコミックサービスの開始などの影響で、マンガ雑誌の発行部数現象に拍車がかかる
一方で古本チェーンが発達し、新旧の名作に出会う機会が増えるようになる
2000年代漫画は国際的にも日本を代表する文化の一つのみなされるようになり、絶版となっていた旧作の復刊や図書館への収蔵が多くなる
ヒット漫画の2.5次元ミュージカルなどが盛んに開催されるようになる
一時期売り上げが落ち込んでいた少年ジャンプ(ジャンプ低迷期)で「ONE OIECE」や「NARUTO」などのヒット作が生まれ発行部数が回復する
「キングダム」「宇宙兄弟」「東京喰種」などの青年漫画誌や「鋼の錬金術師」「進撃の巨人」などの月刊少年誌から出たマンガのヒット作が生まれ始める
2010年代ネットやスマホの普及により漫画文化が超多様化。電子書籍やウェブコミックなどにどんどんシフトされていく
SNSの普及により、SNSから生まれる漫画がヒットする状況が生まれる
2017年頃漫画村大暴れ
2020年代もはや収集つかず。コロナの影響で古本業界が再び活況するなど、更に多様化。鬼滅の刃大ヒット

いかがでしょうか?参考になりましたでしょうか?

じゃあ今日はここまで♫ またね!

この記事の関連ツイートはこちらから↓

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA